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オタク活動備忘録

就活生、面接でドルオタ趣味を明かしても大丈夫か問題について考える


先に結論を言おう、「時と場合による」

・・・こんなの全てに於いてそうじゃないか!とこの記事の意義をいきなりバッサリ切られてしまいそうだ。しかし、これが就活を通して実感したリアルな感想なのだから仕方がない。

私の場合、最終的に内定を頂けた会社では、面接3回+内定式まで終わった段階でアイドルのアの字も発していない。というか、別に聞かれたら答えても良かったのだが趣味関係に全く触れられなかった。話すとしてもイケイケドンドン(死語)な業界の営業職なのでネタのひとつとして軽く触れる程度だったかとは思うが。

【ドルオタ趣味をオープンにして失敗したパターン】
①印刷業界・営業職の面接
   町工場みたいな地元中小や、全国展開している中堅企業をいくつか受けていた(凸版や大日本みたいな大手は志望するのが遅すぎて受けてない)が、ドルオタを明かしたこととの因果関係の有無は置いといて、全ての企業で1次落ちした。

 町工場みたいなワンマン社長が動かしてきたような地元中小の面接で、趣味をDJとアイドルと言ったのは勘違いも甚だしかったと思う。案の定「お、おう」みたいな反応だった。しかし先方も「DJだったらきみはマイクでどんなこと喋るの?」という趣旨の話をしてきて、しばらく何の話だよ…と思いながら適当に話を合わせた。
後から気づいたのだが、この人MCとDJを混同してるな?DJポリス報道の弊害をこんなところで感じるとは。MCできたらとっくにフリースタイルラップで自己PRしとるわ。

②アパレル業界・総合職の面接
   ファッションに関わる仕事がしたくて、就活前半戦では9割アパレル業界を受けていた。
   ある企業のグループ面接の同グループに、ディズニーオタクがいた。彼女は地元から何度も夜行バスに乗って浦安に通い、趣味を通して多くの出会いを得たと話した。それな〜!!!超わかるわ!!!と思い、休日の過ごし方は鈍行を乗り継いで各地のアイドル現場に行っていると答えた。ディズニーオタクの彼女の時は興味津々に耳を傾けていた面接官の目が、私の時は死んでいた。なんだよそのオタク差別
あれを思い出してはDオタだって大して変わらんだろお前手下沼バブル知ってるか?と腸が煮えくり返るが、面接はディズニーハロウィーンよりはるかに前の話だった。


【ドルオタ趣味を隠して正解だったと思ったパターン】
①銀行・総合職の面接
   私が受けたすべての会社のなかで1、2位を争う堅さの銀行(もうひとつは筆記で落ちて面接すら受けさせてもらえなかった)では、さすがに空気を読んでアイドルの話題は発せなかった。たまに、お堅い業界でも新しい風を吹かせてくれるような面白みのある学生を採用する意欲がある企業では多少ぶっ飛んでる方が好まれるといった事例かあるようだが、別にぶっ飛んだ面を披露するのはアイドル趣味じゃなくたっていい。

【ドルオタ趣味を明かせば良かったと後悔したパターン】
①コンサート興行会社・事務職の面接
   ESで推しグループについて語ったわりに、雰囲気に圧されて当たり障りのないことしか言えずサクッと落ちてしまった。
   ドルオタをやることで対個人のチケット取引には慣れていること、チケットの重みや丁寧な問い合わせ対応の大事さを熟知しているので誠意ある対応ができること、などに触れればよかったかなと思った。

まとめると、伝統を重んじる会社(悪く言えば古い体質の会社)、体育会系の会社・業種、逆におしゃれな業界でもサブカル方面ではなくウェイウェイしてる感じの業界では向かないのではないか、というのが個人的所感(各々で「主観によるだろう」のキャプ画入れてください)。
勿論、なにかの媒体を通じて面接官、採用担当者がオタク(ジャンル問わず)だと分かっている場合やエンタメ・オタクカルチャーに通ずる業種などは、わりと攻め込みやすいのかもしれない。

ここで、ドルオタしか趣味がない!休日は現場か寝るしかねえ!って人はどうすればよいかという問題が出てくる。
ドルオタ趣味を隠蔽する場合は、私の場合だが、「就活でいかに交通費を抑えて遠出の回数を増やせるか研究していたら、鉄道旅行にハマってしまった」等がわりと言いやすかった。だってあながち間違ってないし。
あとは昔ダンスをやっていて、ダンスのことならある程度語れるのでダンスの話や、人事がわかってくれそうな若い方の場合はDJの話などをした。就活終盤で、昔クラシックピアノをガッツリやっていたことを思い出した(今は弾けないが当時はそれなりに頑張った)ので、面接官が中年〜年配の場合はピアノの話をするようにしていたら、ウケがよかった。

たかが趣味の話、こんなところばかりに注力するくらいなら自分が人生でやり抜いたことや志望動機を練ったほうがよいのだが、自分が人事だったら「◯◯が趣味の子」というフェーズで学生を印象付けることも多いのだろうな、と感じるので、趣味を公にする方法もそれなりに考えておいたほうが良いだろう。そして、私は次の段階として、そろそろ合コンでドルオタをやんわり隠す方法を研究する必要がある。